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5月27日は何の日 (H17.5.29)


小生入院中は激励有難うございました。

入院中暇なもので濫読しましたが、30年ほど前に胸躍らせて読んだ司馬遼太郎の「坂之上の雲」が目に留まりページをめくってる内につい夢中になって全巻新鮮な気持ちで通読しました。(30年前とは違った視点で・・・)

ご承知のように子規や鴎外とも親交のあった松山の秋山好古や真之を主人公とする明治の青年が坂の上に浮かぶ白い雲にロマンを抱いて立志、活躍する姿を通じて新生明治日本のひたむきな生き様を紹介した歴史小説で、そのクライマックスが日本海海戦です。

5月27日、ロシアでは海軍が「水兵追悼記念日」として式典をするなど各地で催しがあったと報じられているが日本ではこの日に関心が薄かったようです。


東郷平八郎(三笠公園)

東郷平八郎率いる連合艦隊旗艦三笠が対馬沖日本海にてロジェンスキー率いるバルチック艦隊と遭遇したのが1905年(明治38年)5月27日PM1時39分と言われています。

そして翌28日にかけて明治日本が祖国の興廃をかけて「日本海海戦」が戦われバルチック艦隊を完全撃滅、奇跡的大勝利を治めルーズベルトの仲介によるポーツマス講和条約で日露戦争の勝利にこぎ着けることが出来たことは余りにも有名です。


もしもこの戦いに負けていれば日本のみならず北東アジアはロシアに飲み込まれていたであろうし、独立国家としての存在はありえなかった事でしょう。

当時ロシアの汎スラブ侵略植民地政策は余りにも露骨で、明治日本の全智全能を投入したこの戦いには「正義」があり、超大国英、米はじめ多くの国の支援を得たればこそ天佑にも恵まれこの戦いに勝利出来たと言われています。

2005年5月27日は正にその日から100周年の記念すべき日でした。

その後血迷って太平洋戦争を引き起こして悲惨な結末に至った不幸な歴史を招いた経緯があります。


戦艦三笠の前甲板

戦後60周年の記念の年、おりしも歴史認識問題で近隣諸国の声が大きい昨今、戦勝記念日的な形で大騒ぎするのもどうかと思いますが、近代日本史の中でこれほどエポックメーキングな100周年記念日はそう滅多に無いと思います。

明治の先人に静かに敬意を表したいと思います。


歴史認識について
今学校でどんな歴史教育が行われているかわかりませんが、我々は元ちゃんやだるま先生からかなり客観的な近代史を学んだのではないでしょうか?


東郷平八郎
東郷平八郎は初代の舞鶴総監。
我が司令長官は旧海軍から数えると、第73代の舞鶴総監を勤めたそうです。


当時の旗艦三笠を横須賀の記念艦三笠に訪ねて見たいと思います。

                                tomii



Re:5月27日は何の日 風来坊 5月29日 

日本海海戦100周年を記念して5月中旬から下旬にかけて、日本各地で講演会や演奏会が行われました。

また、5月27日は横須賀の三笠記念公園で記念式典が行われ、中曽根元総理大臣が30分以上に亘り日本海海戦を懐古されたそうです。ロシヤ艦艇の名前や海戦の経緯について原稿なしで述べられたと参列者が感心していました。ちなみに、中曽根元総理は経理士官として2年間海軍に勤務しております(短期現役制度)。

風来坊、招待されていましたが、所要で参列できませんでした。会場は超満員だったそうです。

ロシアのことは放映されていましたが、同日、平行して行われた日本のことは殆ど放映されていなかったようですね!これが現在の日本のマスコミのスタンスのようです。


28日には、日本海海戦の現場を護衛艦で訪問する体験航海も博多で行われました。風来坊は、土佐高関東支部の総会・懇親会に参加!

tomii
さん 是非一度ご訪問下さい。一昨年の観艦式の時に駐車した駐車場のすぐ近くです。駐車場から徒歩で5分程度でしょう!

                                 風来坊



Re:5月27日は何の日 ダック 6月5日

先日思い付いてHPの近況レポートの個人レポートを開けたら退院後のtomiieさんが5月27日について書いており、風来坊さんが追記しています。この世界史的意義の大きい日に関連して東京龍馬会の史跡探訪の報告を追記しておきたいと思います。


5月29日(日)東京龍馬会の史跡探訪のテーマは、「日本海海戦100周年とお龍さんの墓参」、横須賀に係留されている連合艦隊旗艦「三笠」を見学・訪問しました。

折から記念行事の最終日で、また好天にも恵まれ60名近いメンバーが参加しての賑やかな艦内見学でした。


東京龍馬会は来年設立20周年を迎えますが田村会長が以前本艦を見学した際、艦内に坂本龍馬の像があり何故かと思ったのに端を発している由です。

田村会長も海兵最後の78期卒?(実際は半年位しか居なかった様ですが)で龍馬は日本海軍の設立に並々ならぬ貢献をしている事に思い至ったと言います。龍馬は勝海舟の薫陶を得て船の操船の重要性を認識し活躍したことは皆さんもご存知の通りです。


連合艦隊の東郷平八郎は初代の舞鶴地方総監ですが、風来坊さんはその73代目になる訳で、桂浜の龍馬像の改修除幕式に出られた事も納得出来ましょう。

                               ダック


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