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書道錬成会 一草 (H19.5.3〜5.4)

5月3、4日の二日間、ウェルサンピア高知の体育館で私たちの書のグループ「独立高知支部」の7月の展覧会に向けての錬成会がありました。3日は朝9時から夜10時まで体育館を借りていたので、ひたすら書きまくりました。

書を書くというと机に向かって静かに筆を運ぶというイメージがありますが、展覧会用の作品を書くには、特に大作を書くには広い場所が必要です。

4日の午後3時から、大作の審査があり、私も自宅で書いた作品6枚を持参しました。



上の写真の後姿の二人の女性は私たち「白光社」に属する人で、こちらの方は「石門頌」の臨書の大作を書いているところです。

右の写真の立っている男性は先日まで土佐高で教鞭をとっておられた伊藤丘城先生の弟子で、今県庁に勤められている方です。

このように中腰で書くので私も腰痛に悩まされています。



私の作品を2階のジョギングロードから、仲間がぶら下げてくれているところです。

皆書くのを止めて、1階から作品を見ています。

審査のお偉い先生が5人並んで、どの作品がいいか、1点にしぼって下さいます。



1階の会場からは仲間は外の控え室に追い出され、5人の先生方が入選、落選を決めています。

こっそり写真をとるため、2階に上がっての撮影でした。


残っている作品が入選したもので、せっかく時間と労力を費やしても、落選した作品は会場の隅に追いやられています。

幸い私の作品は残っているようです。


5日、疲れからか朝から熱っぽく、何をする気にもなりません。早く印を押して表具屋さんに廻さねばならないので、15センチ角の印に朱泥を叩きつけ、注意しながら、やっと印を押しました。作品集を作るためにこれから展覧会部の仲間は大変です。

「魑魅魍魎」が私の作品の題名です。木や石から生まれたおばけの意味ですが、かわいいところもあるおばけのようで、宮崎ハヤオの「物の怪姫」の中に出てくる森の中にいた、涙の粒の集団のようなおばけをイメージに描いて書いてみました。

縦5.4メートル、横2.7メートルの作品ですので、自宅では紙を貼ると二部屋がいっぱいになり、遠くから作品を見ることができません。

広い体育館で初めて見ると、家の中で決めていた作品とは違うのがいいことに気がつきました。それが選ばれたので、疲れも少し和らぎました。

「白光社」の小品展もかるぽーとで支部展と同時開催ですので、これから小作品を作らねばなりません。

毎年5月の連休はこんなことで過ぎてしまいます。「抜けるに抜けられぬヤクザの道」と仲間は言っています。

ちなみに桂浜の浦戸大橋は連休は渡るのに1時間かかるそうです。

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